
「チェーンソーで水平切り」するのってけっこう難しくない?
ボクもまったく同意見です。
過去の記事で、伐倒のとき「受け口下切りには水平が求められる」と過去記事で書きました。
水平に切るためには単純に、チェーンソーのガイドバーを木に水平にあてて切り込んでいきます。
が、そんなに簡単ではありません。
その理由と自分なりの対処方法を書きます。
チェーンソーを水平に持つのは「感覚頼り」
チェーンソーを平らな場所に置けばガイドバーはほぼほぼ水平になります。

が、手で持つとなると話は変わってきます。
中心にあるフロントハンドルを握って持ち上げれば水平になりそうですが、少なくとも僕のチェーンソーはそうなりません。

本体側に重心があり、ガイドバー先端が上がっています。
「フロントハンドルを持てば水平になる」仕様のチェーンソーもあると聞いたことがあります。
けれど、チェーンオイルや混合ガソリンの残量、ガイドバーの長さによって重心はいくらでも変わるので、水平にならないと思っていたほうがいいはず。
なので、チェーンソーを水平に保持するには己の感覚だけが頼りです。
水平切りするために必要なこと
感覚頼りなので、僕も斜めになってしまうことがよくあります。
足場の悪い山の斜面ならなおさら水平感覚はつかみにくくなります。
そこで、水平切りするために自分なりに気をつけていることを2つ挙げます。
①ガイドバーだけでなく、チェーンソー全体を見る
ガイドバーだけを見ても、水平になっているかはわかりにくいです。

なのでガイドバーだけでなく、先端からリアハンドルまでチェーンソー全体を俯瞰して見ること。

そうすることで一辺の長さが増すので、水平かどうかの感覚をつかみやすくなります(少なくとも僕はそう思う)。
②一度で決めようとしない
受け口をつくって下切りの水平を確認したとします。
斜めに傾いていたとき、その面を基準として修正ができます。
↓黄が1回目(基準にする)、赤が2回目(修正ライン)

これはゼロから水平面を切るより遥かに簡単。
会合線の向きを伐倒方向に合わせて修正していくのとまったく同じです。
人の感覚はあてにならないので、毎回きっちり確認して修正、修正なしならラッキーくらいに考えて作業したほうが正確な伐倒につながると思います。
おまけ:水平器をあてて練習するのもあり
「一度で決めようとしない」と書いときながら、できるなら1回で決めたい…。
そんな水平切りですが、チェーンソーワークを指導いただいた先生からは「水平器をあてて練習しろ!」と言われたことがあります。
なんとシンプル。

ガイドバーにマグネット式の水平器をつけて、パッと水平に保持する動作を繰り返す。
やったほうがいいとは思いつつ、水平器を買っただけでほとんどやってません…。
とりあえず前述の2つを意識しながら水平切りをやっています。
・・・
以上、チェーンソーの水平切りについてでした
せっかくこの記事を書いたので、やはり水平器をつけて練習しようと思います。
おしまい!
「水平器をつけて、パッと水平に保持する動作を繰り返す」練習が面倒なのはよくわかる。私は散弾銃でカモ猟をするんだが、下手な初心者なので先輩から「銃の構えの練習をしろ」と何度も忠告されている。わかっちゃいるけど腰が重いのよ・・・。銃とソーはよく似ているなー。伐倒方向の狙いをつけることをGunningと言いますもの。