僕が借りている一軒家の裏は、竹林になっています。
田舎では現在、竹林はけっこうな嫌われ者です。
昔は生活の中で竹を利用することが多かったんでしょうが、今では人の入らない放置された竹林が目につきます。
竹は繁殖力が旺盛で、放っておくとどんどん拡大していきます。密度も人が入れないくらいぎっしり。
光が入らず枯死した竹が倒れて重なり、竹林の中はさらにカオスになっていきます。
「竹林(ちくりん)」という言葉だとなんとなく上品なので、「竹藪(たけやぶ)」といったほうがしっくりきます。
・・・
ご多分に漏れず、家の裏の竹林もそんな状況。
おまけに、津和野では1月に入ってからかなり雪が積もります。
竹にも雪が積もり、家の方にどんどん傾いてくる。竹の割れる音がする…。
家の管理人さんから「竹はナンボでも切ってええから」と言われています。
また聞くところによると、管理人さんのご主人(亡くなられていますが)は生前、この家の竹林でタケノコをとって、けっこうな金額を売り上げていたそうです。
「あわよくばタケノコのたくさん生える竹林に整備してやるぞ」という下心のもと、少しずつ自分で整備することにしました。
がっつり切ってみた
とりあえず家の方に倒れてきたら困るので、枯れた竹、大きく傾いている竹を切っていきます。
竹の種類はおそらく「真竹」。15cmくらいにものすごく太くなる「孟宗竹」よりは細くて切りやすいです。
・Before
・After
道具はチェーンソーと鉈(ナタ)。
竹は手で持てるくらい軽いので、テキトーに切っても大して危なくないです。
あまりに傾いていなければ、「追い口切り」で木と同じく狙った方向に倒せます。
ちなみに倒したあとは枝を鉈で落とします(枝を落とすなら鉈のほうが便利)。
最後に幹を小切って積み上げ、竹1本の処理が完了。
↓「タナ」にして積み重ねていくとこんな感じ。
目標とする竹林
ところで、「竹林 きれい」で検索すると、たいてい京都の嵐山がヒットします。
が、僕のイメージするきれいな竹林はもっと身近にあります。
それは僕の実家の裏山にある竹林。
どこの家の竹林かは知らないんですが、子供のころからここはきれいだなーと思っていました。
適度に間隔が空いていて、枯れた竹が倒れていなくて、竹以外の雑木もいくらか生えている。
写真ではあまり伝わりませんが、整備された竹林は実際に見ると本当にきれいです。
ちなみに実家が持っている竹林は↓
今でも父がタケノコを採っているので、ある程度は切ったりして整備しているはず。けれど密度がぜんぜん違います。
良い竹林の目安として、「傘をさして歩ける」くらいの密度がいいと何かの本で読みました。
整備するならそれくらいやりたい。
そしてタケノコが採りたい。
追記①:タケノコとれました
4月中旬からタケノコがアホみたいに生えてきたので、さっそくツルハシ片手に掘り起こしました。小学生の頃やってたなー。
けれど収穫しても、僕はめんどうなので料理しません。なのでおすそわけしたところ、タケノコご飯と煮物になって返ってきました。本当に(×2)ありがたいことです。
追記②:さらに伐開しました
家の北側も切り開きました。
↓Before
↓After
山際にある田舎の家は、日照権を木や竹と争うことになります。これでだいぶ日当たりがよくなって気持ちよくなりました。自分で伐開できるにこしたとこはありません。
また、木や竹を切ると山の日照条件が変化するので、植生も変化していくと思います。それを観察するのも面白そう。
おしまい!