チェーンソーを使い出したのは2017年の4月から。
現在使用歴5ヶ月ちょっと、という状況です。
今でこそだいぶ慣れましたが、最初のころは扱いがほんとうに難しくて、
・メンテナンス?
・刃の切れ味がいい?悪い?
・重いけどどうやって支えるの?
・そもそも木をどこから切るの?
などなどわからないことだらけで、わからんなりに必死に使っていた結果、チェーンソーにけっこうダメージを与えてしまいました。
ガイドバーが・・・
一例がチェーンソーのガイドバー(チェーンが回転する金属プレートの部分)。
たとえば丸太を切り離すとき(↓「玉切り」と言います)。

単純に上からまっすぐ切るだけだと、確実にガイドバーが挟まれて、特定の人にしか抜けない伝説の剣みたいになります。(または木が割れます)
これほんとしょっちゅう挟まれてました。
その結果、ガイドバーがわずかにですが曲がってしまいました…。
↓平らなとこに置くと、わずかに両端が浮いている

おそらく挟まれた状態で、無理に引き抜こうとこじったんだと思います。
これでもチェーンは回転して切れるので、とりあえず使うぶんに支障はないっぽい。でもなんか気持ち悪い…。
ハードノーズバーを購入
というわけで、ガイドバーをもう1本予備として購入しました。

上が新しく買ったバー。先端に回転体はなく、硬い金属で保護されている「ハードノーズバー」。
下が使っていた既存のバー。先端に回転体がついている「スプロケットノーズバー(またはローラートップバー)」。
↓先端が違います。

どちらも共立の純正、サイズも同じ16インチ(40cm)。ハードノーズの方が若干細いです。
「ハードノーズってどうなんだろ?」と気になっていたので、試しに買ってみました。
それぞれの長所・短所
バーの違いをネットや本で調べてみると、だいたい下記のとおり。
スプロケットノーズバー:
◯ 回転体が付いているので抵抗が少ない(=エンジンやチェーンへの負荷が少なく、回転がスムーズ)。
◯ 先っぽが壊れてもそこだけ交換できる。
× つっこみ切りがやや苦手。
× 耐久性が低く壊れやすい。
× チェーンがはずれやすい。
ハードノーズバー:
◯ 耐久性が高い。
◯ つっこみ切りが得意。
× 回転体がないので抵抗が大きい(=チェーンの磨耗が早い、エンジンへの負荷が大きい)。
「つっこみ切り」というのはチェーンソーの切り方の1つ。名前のとおり木に先端を突っ込んで切ります。

長所・短所を比較すると、スプロケットノーズバーのほうが良さそうです。
が、やっぱり作業内容によって良し悪しが変わってくるみたい。
林業雑誌『道具と技』でも、どちらがいいかの特集があったりします。森林組合の人へのインタビューを引用すると、
「当時は小径木の切り捨てが圧倒的に多くて、本数をこなすのが第一だったため、かなり過酷な使い方をしていました。
いつもハードノーズバーを使っており、一度だけローラートップバーにしたところ、すぐに先端が壊れてしまい、同僚にも先端が開いてしまった人がいました。」
(『道具と技Vol.1』p32)
い、いったいどんな使い方するんだ、と気になります。
現在僕がやっている「作業道を延長するうえで邪魔になる木の伐採」くらいなら、スプロケットノーズバーがいいだろうな、という感じでしょうか。
使ってみての違いは・・・
が、買ってしまったものは仕方ない。さっそく使ってみました。
結果、違いがまったくわかりません。
なんとなあく「つっこみ切りしやすいかなー」という具合。
チェーンの消耗や回転スピードの違いなんか、もっと使いこなしていけばわかるんだろうか。
そしてバーの先端がこげました。

スプロケットノーズバーのときよりチェーンの張りを弱くしたつもりでも、強すぎたのか。
これもネットで調べると、プロの人が書いているブログ記事があったので引用。
これは新品時に表面にクリア塗装がされているみたいで先端部の摩擦による熱で塗装が焦げてこうなるのと木の樹液が焦げ付いているようです。
ハードノーズバーには擦動性の面でオイル吐出量を多めにし、水溶性ではなく普通の鉱物性チェンオイルを使用したほうがよさそうに感じます。
>>外部リンク:ステライトバー その後
なるほど、チェーンオイルの出る量が少なかったのかもしれません。今後気をつけてみます。
※2017年9月13日追記:
しばらくハードノーズバーを使用後、スプロケットノーズバーに戻して使ってみました。感覚として
・スプロケットノーズバーの方がやはり切削スピードが速い
・ハードノーズバーはチェーンの張り調整が難しく、強すぎるとバーが高温になる
・突っ込み切りに関しては、どちらも大差ない
という感想です。
購入したネットショップ「円陣」の商品説明には、ハードノーズの回転スピードについて注意事項が明記されています。
先端部でソーチェンのサイドリンクと接触する滑り摩擦が生じるため、ソーチェンの回転スピードがスプロケットノーズタイプに比べ10%程度低くなります。
>>外部リンク:円陣(共立・軽量ハードノーズバー)
なのでハードノーズバーをわざわざ使用する理由は「今のところない」という結論です。
・・・
いろいろ失敗しながら上手くなっていきます。
以上です!