こんにちは、がっちょです。
木を伐採するときの補助として、高い位置にロープを掛けて引っ張って倒す方法があります(牽引伐倒と呼んでます)。
牽引伐倒するにはロープをできるだけ木の高い位置に掛けます。
地上からのロープ掛けの道具として、高枝ノコ「フォレスター」を使えばめっちゃ便利ですよー的な内容の記事です。
高枝ノコ「フォレスター」は牽引ロープ掛けに超便利
シルキーの高枝ノコ「フォレスター」。3段伸縮で最大4.5m(短い3m仕様もあるので注意)。
注目すべきは、先端の鋭利なカーブソー、、、
の下のフック!!!
これがロープ掛けにかなり役立ちます。
ノコギリとしては使わないので刃は外す。
フックまでの全長は4mです。
フォレスターを使ったロープの掛け方
方法は単純、ロープをフォレスターのフックで木の枝に掛けて、それをたぐり寄せるだけです。
①ロープにもやい結びでアイをつくる
フックに掛ける用にアイを作ります。伸ばして木の枝に掛けるとき、ロープの先端が軽すぎると落ちてしまいがちなので、何かしらの重りもつけます(重要)。
スチールカラビナとかスケールとか、作業時に普段持ち歩いていて重りになるもの何でもOK。
②枝に掛ける
ロープをフックに掛けたらポールを伸ばしていって、可能な限り高い位置の枝に掛けます。
フォレスターは(フックまでで)全長4mなので、作業者の身長を足すと地上から6m近くのとこまで掛けられます。
③アイをたぐり寄せる
枝にかかったら一旦フックから外して、今度はアイをフックでたぐり寄せます。
これでロープ掛け完了。慣れるとめっちゃ簡単です。
あとは幹に対して結ぶだけ(状況に応じてですが、よくやるのは「もやい結び」「ランニングボーライン」「馬つなぎ」とか)。
フォレスターで掛ける方法の良いところ
この掛け方、地上からロープを高く掛けるのには確実でシンプルな方法です。
とくに林縁の木なんかは枝が低い位置まであって、その場合「もやい結びでロープの輪を投げて上げる」という方法ができません。(ロープ投げて上げる参考記事↓)
なので枝が低い位置まである木にはとっても有効です。
ロープを投げなくても、フックでもやい結びを上げられる
枝がない木でも、
- つる絡みのひどい木
- 樹皮のめくれのひどい木
なんかは障害物が邪魔して、投げて上げる方法が上手くいかない場合が多いです。
その場合、もやい結びの輪をフォレスターのフックで強引に上げることもできます。
なので、わりとどんな状況の木でも対応できるのがいいところ。
フォレスターの良いところ
なぜフォレスターがいいのか?2点あります。
そこそこ軽い
男性なら最大まで伸ばしても十分支えられる重さ(刃つけてメーカー表示2080g)。
フォレスターより長い高枝ノコ(6mとか)もあるけどたぶん重すぎるので、ちょうど良い重さだと思います。
かなり丈夫
これ重要。ロープを枝に掛けるだけの用途であれば、釣竿なんかを改造して自作すればもっと軽くできます。
けれど前述の「フックでもやい結びを強引に上げる」という方法は、棒の強度がないとできません。
フォレスターはこれが余裕でできる丈夫さ。
↓S字フック+釣竿?のロープ上げ棒。曲げてしまった、、、
まとめ:あると便利なロープ上げ棒
ただただロープ上げ棒としてフォレスター使いまくってますが、いまのとこめっちゃ活躍してくれてます。
そのうちノコギリの出番もあるかも。