チェーンソーのエンジンを始動させるために引く「スターターグリップ」。
グリップから伸びるロープは、使っているうちに切れることがあります。
僕は1年に2回ほど切れました。そこそこの消耗品です。
分解して直すには少し分かりづらい部分があるので、直し方についてまとめます。
(チェーンソーは共立CS42RSを使用しています)
重要なのはロープの巻き方
ロープが切れるのは「グリップの根元部分」がほとんどです。
引きしろは若干短くなりますが、切れたロープの端をスターターグリップに結び直すだけでOK。
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とすんなりはいきません。
スターターグリップに結び直すのは簡単ですが、面倒なのはロープの巻き取り方。
↑ロープの収納部分を分解すると、
- ロープを巻いているドラム(写真右)
- ロープをまくためのスプリング(写真左)
があります。
これを「噛み合わせてロープを巻く」手順が、初見ではわかりづらいです。
順に説明します。
①スプリングを外す
白いケースごとスプリングを取り外します。
収まっているスプリングが飛び出して伸びきってしまうと非常に面倒なので、慎重に。
(伸びきった場合でも自分で収納することはできます)
②ドラムとスプリングを噛み合わせる
ドラム中央には、スプリングに引っかける出っ張りがあります。
両者を↓写真のように噛み合わせます。
③噛み合った状態でカバーにはめる
④ネジを留める
ネジを留めて分解前の状態に戻します。
⑤ロープをドラムの切り欠きに引っかける
ドラムの1箇所に切り欠きのような部分があります。
そこに、下から上に伸びるようにロープを引っかけます。
(ロープはドラムから出し切った状態にします)
⑥中央のツメを持って時計周りに巻く
ロープを巻くのはスプリングが戻る力で巻きます。
なのでスプリングに力を加えるため、中央のツメを持って時計周りに回していきます。
ロープがよじれたり、切り欠きから外れたりしないよう、ゆっくり回します。
けっこう力が必要です。
⑦切り欠きから外し、スプリングを解放する
切り欠きからロープを外してツメから手を離せば、ロープがドラムにシュルシュルと巻かれてきます。
⑧巻きが足りない場合、6〜7を繰り返す
ロープが余るようなら、6〜7を繰り返せば完全に巻ききれます。
これで完成。
引きしろが短すぎる場合
切れたロープを結び直すと、引きしろが短くなっていきます。
あまりに短いとエンジン始動がやりづらく、ロープへの不可も大きくなるので切れやすくもなります。
1度くらい切れて結び直すのは問題ありませんが、短すぎる場合はロープ自体を新調しましょう。
ついでにフライホイールの掃除を
フライホイール側のカバーはなかなか開ける機会がないので、ここぞとばかりに掃除しましょう。
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以上、スターターグリップのロープがきれた時の直し方でした。
おしまい!