林業はそれなりの装備が必要です。
作業着、アンダーウェア、手袋、ヘルメット、プロテクションパンツなど、身につけるものは季節によって悩ましい存在。
今回はその中でも「靴」について。
新しく「サプラーII」というスパイク付き長靴を買ってみました。個人的にとても良い長靴だったので、レビューを書きます。
長靴に求めるもの3つ
僕は冬場や雨の日以外は「スパイク付き足袋」を履いて作業しています。
足袋はとても動きやすくて、スパイク付きなので足元が安定します。
足袋の弱点は「冬が寒い」「防水じゃない」こと。なので雨・雪の多い冬場に履くのは厳しいです。
そこで長靴の出番です。長靴に求める性能は下記の3つ。
・足袋よりあたたかいこと
・スパイク付きであること
・剛性があって丈夫、かつそれなりに動きやすいこと
今まで履いていた長靴
長靴は2つ持っていましたが、どちらも山で履くには難あり、といった感じでした。
・ホームセンターの安物の長靴
けっこう昔に2,000円くらいで買った、ゴム底の長靴。
スパイクがないので山の斜面を歩くと滑ります。生地の剛性もほとんどなくフニャフニャなので、足元が安定しません。
山で作業するには不適です。
・ハスクバーナ「プロテクティブブーツ」
ハスクバーナは林業をやってれば誰でも知ってるメーカー。そこが作ってるプロ向けの長靴です。
値段は17,000円くらいでめっちゃ高い。足の甲をガードする鉄芯入りです。
スパイクはアタッチメントになっていて、ピンが付属しています。ただ取り付けるのにものすごく力がいります(僕は途中であきらめました)。
しかも履いているとそのうち取れてしまうという…。スパイクがなくても地面を噛む力はそこそこあるので、なくてもけっこう使えます。
問題は生地。かなり剛性があり丈夫ですが、足首を曲げたりするのが難しく、はっきりいって履いていて痛いです。
なによりものすごく重たい。これを履いたあとにスパイク足袋を履くと、羽が生えた気分になります。
あと、冬場はけっこう足の裏と先が冷えます。
良いものは高い…
スパイク付き長靴というのは、調べてみるとけっこういろいろ出てきます。
・安いものは5,000円未満で買える、けど寿命が短い。
・プロ向けで定評のある良いものは、だいたい15,000〜17000円で高い。
林業において足元の安定(=安全性)は超重要。なので思い切って良いものを買うことにしました。
※プロ向けスパイク長靴について、下記ブログ記事が非常に良くまとまっていたので参考にさせていただきました。
外部リンク>>新たなスパイク長靴-東北の山遊び
そして新しく買った「サプラーII」
僕は冷え性なので「暖かい」という要素も重要でした。
いろいろ調べてみて、「暖かい」をうたっていた長靴、それが今回購入した「サプラーⅡ」です。
価格は17,000円前後(高ぇー)。
「ケブラー」という強度に優れた繊維を使ってるそうです。履いてみると硬すぎず柔らかすぎず、ちょうど良い感じ。
靴底はもちろんスパイク付きです。アタッチメント式ではないので、消耗したら新品を買うしかなさそうです。
靴の中はクッション性のある素材。足の甲ガードの鉄芯はありません。
サイズは28cm。僕はだいたい28.5cmがジャストサイズですが、長靴はどれも大きめに作られているみたいです(ちなみに今回調べたすべての長靴はサイズ28cmまででした)。
履いてみた感想「最高」(追記あり)
ハスクバーナの長靴とくらべると、やはり暖かくてとても軽いです。
簡単に言えば「最高」の一言。買ってよかったです!
もしかすると、これより良い長靴があるかもしれません。でも高いので当分は買いたくありません。
履き潰すまで使ってみて、スパイクの消耗などの様子を追記していきます。
※2018年1月追記
内側の緑のクッション素材について、かかと部分が両足破けました。
まだ使用1ヶ月くらいなのでちょっとショック…。
履いていてとくに支障はないので、まあいっか。
※追記
使用1年半ほどで、一部が破れてしまいました。
竹林で竹を切っていて、尖った切り株を踏んで破れたのかも。
ハードに使っていればどんなに丈夫な生地でも破れるみたいです。
1,7000円という価格をどう考えるかですね。とりあえず破れたらかなりショックです…。
・・・
おしまい!